令和6年度森林土木協議会 現地研修会について

 本年4月15日に、第2回森林土木(治山工事)の現地視察を実施しました。

 この研修会は、沖縄県森林土木協議会に加入する会員を対象に技術者養成及び研修を目的に今年度も開催しました。 昨年5月9日(火)の第1回現地研修会参加者のアンケートでは、4月開催を希望する回答数が多かったことから本年度は4月決行としました。 研修概要を以下のとおり報告します。

□開催日時;2024年4月15日(月) 9:00~16:15

□主催者;沖縄県森林土木協議会(沖縄県森林協会研修担当:崎洋一)

□視察事業名(現場);①令和5年度津波予防治山工事(大宜味村)、 ②平成20年度辺土名海岸防災林造成工事(国頭村)、 ③令和4年度伊地緊急予防治山工事(補正)(国頭村)

□参加者;会員22名、沖縄県南部林業事務所1名、沖縄県森林協会1名 合計24名

【参加者アンケートの内容】

 Q1:次回も参加希望するか? A1:参加する21名、不明2名

 Q2:次回の希望時期は? A2:4月初旬19名、秋季4名、2月・5月1名

 Q3:参考となった工種は? A3:突堤工4名、法面工(ホールディングバー工)4名、土留工4名、全て

 Q4:希望視察地は? A4:本島北部10名、本島中南部18名、渡嘉敷1名

 Q5:視察に対するご意見、感想は? A5:以下のとおり

・色々な工種について、知ることができたので良かった(2名)。
・(資料)施工図面を見ながら説明が聞けたので、分かりやすかった。
・視察した全ての施工が難しい現場で、すごいと思った。
・南部の大雨の中で開催して戴き、非常に良かった。 ・(一言)良かった。
・普段接することのない森林土木工事の現場を見学できて、良かった。
・色々な現場が見れて、良った。 ・説明が分かりやすくて、聞きやすい。
・(辺土名突堤工事の)被覆ブロックの形状が珍しかった。
・海岸工事にあたり漁協との(手続き・協議)やり取りの許可等に驚いた。
・治山業務について、全く知識がなかったため、今回、概要や具体的な工法を知れて、大変勉強になった。
・視察現場に、設計図、工事中の説明状況が解る写真等があれば良いと思う。
・地滑り(性)や高潮(対策)の現場を実際に見ることができた。
・一般的な治山事業だけでなく、海岸の突堤(工)等、珍しい治山事業を見ることができて勉強になった。
・悪天候で施工中の現場が視察できなかったのは残念、施工中の話も聞いてみたった。 ・天気が悪かったことが残念。 
・治山事業における主な施工方法を知り、今後、視察内容を本事業に携わる際の強みにしたい。

※(事務局から)アンケートでは、記入できなかった要望などがございましたら、後日ご相談ください。

【追伸】

 当初予定では、奥間復旧治山工事(中城村)の施工中の現場を4箇所目に予定しておりましたが,その現場の発注者 沖縄県南部林業事務所から入電があり=前日からの豪雨の影響により斜面の土砂流出等の危険な状態である=旨でした。 参加者の安全に配慮して視察を中止としました。 昨年のアンケートで要望があった参加者の知見向上のために「施工中」の現場を盛り込むことを今回のコースの本命に目論んでいましたが、大変残念でした。

【お礼】

 今回、豪雨及び雷警報の中、研修に参加して頂いた皆様、ありがとうございました。お疲れ様でした。  当日の朝は那覇市・南部地域では大渋滞のため、研修を決行できるか不安もありましたが、那覇市集合予定者の大半の方が来られたので決行しました。

 また、研修に使用する資料を提供して頂いた沖縄県/森林管理課・北部農林水産振興センター森林整備保全課・南部林業事務所の治山事業担当者、及び津波予防治山工事で現場説明を賜った沖工設/嘉手苅修さんに御礼申し上げます。

 他都道府県で施工現場が多い「治山工事」・「林道工事(災害復旧)」は沖縄県では稀少ですので、今回の研修が会員の皆様の技術研鑚にお役立ていただけましたら幸甚に存じます。